2013年5月2日木曜日

蔦温泉「蔦温泉旅館」

 蔦温泉「蔦温泉旅館」 は本当に久々の入浴で、かれこれうん十年で以来で記憶の片隅にも少なく今回初めて入浴するようなことが正直な感想です。
 多くのひとがここ蔦温泉はいいと絶賛されるわけは、その湯使いが日本でも貴重な足元湧出温泉で、その鮮度感はかなり高く、温泉そのもの良さの特徴を最大限に生かした湯使いであるといえる。

 最近では、湯使いよりも泉質を重視しているが、それでは蔦温泉はどうかというと、ナトリウムをベースとして塩化物・硫酸塩・炭酸水素成分がまんべんなく含まれており相対的に穏やかな入浴感につながることから長いネーミングを省略した「バランス系の温泉」と表現している。
 体感的にはこのバランス系の温泉に外れた経験はほとんどなく、温泉の濃度感は単純温泉を含めいろいろあるがともかく、このようなバランス系の温泉を積極的に入浴していて、いつも期待に応えた入浴感に満足している。

 毎回このブロクでも紹介しているが、副成分であるメタケイ酸の量が突出しており、メタケイ酸独特の香りなど十分脳裏に印象づけられる。また十分なる含み感などや強烈なる温まり感などや肌触りのツルスベ感などや肌のはりの復活などの女性の人には特にうれしい成分でありこの成分が含まれていると美人の湯になるのは間違いない。
 
 東北の温泉の最大の特徴は湯治を基本に成り立っている岩手、宮城、秋田、福島、山形などみな湯治文化がそこにはある。予想すると青森は農閑期に温泉に行く風習が少なく湯治温泉文化が少ない傾向にある。それは想像すると他の地域に比べ自然の厳しさがあり、農閑期でさえ家事に没頭する傾向で、同じような雪国である新潟県でも同じような傾向にあり地域性を物語っている。

 ここ蔦温泉は青森でも貴重な湯治系の温泉宿である。八戸湯ともいわれるほど、ほとんど八戸の人が訪れる歴史がある。比較的雪が少ない太平洋側の人が訪れるためと、考えられる。
 奥入瀬渓谷にも近く、大自然の八甲田の自然の真っただ中このようなよい場所とよい温泉、やはり極上で天国に一番近い温泉かもしれない。