広島市から延びる国道191号線の道戦峠の長い下り坂を抜けると、益田市美都町がある。水が綺麗なのとゆずの産地としても有名である。国道沿いの道の駅を下るとのどかな田舎の風景が目にとまる。その中で、日帰り入浴施設主体のここ美都温泉「湯元館」がある。
建物自体は回りの風景とマッチするようなシックな雰囲気な建物である。温泉の泉質はアルカリ性単純温泉でこれだけ見ると、なんだかあまり期待できないと思う人も多いかもしれない。
しかし温泉分析書を見れば見るほど、この温泉に興味を持たずにはいられない。PHは書かれていないが成分総量0.8gの重曹泉系の単純温泉で普通に見たらなんでもないようにみられる。
だけど、この温泉の最大の特徴はフッソイオン(F)がものすごく多く、温泉法の規定の10倍もありこれほど高い数値の温泉は今まで入浴したことはなく、フッソの入浴感も初めてな感触です。
入浴感はフッソが要因なのか重曹泉だけのばさばさ感がまったく取れて、つるすべ感さえするようなお湯になっており、メタケイ酸の含入もあるのとやはりフッソの温泉効果なのか冷える重曹泉的なお湯は影をひそめ温まり感のあるおゆになっている。
また計測されていないが放射性の成分があるのか体の内面からしっかりと温まり、これはかなりの名湯だと思う。フッソ泉独特の香りや肌触り、温泉の中でもあまりなじみのないフッソ泉だが、確かに温泉効果の高い泉質だと認識するおゆだと思う。以前美都町には銅鉱山があったほどこの周辺は鉱物資源がある、鉱山と温泉やはり因果関係があるのだろうか?
ここは唯のアルカリ性単純温泉ではありません、素晴らしい温泉を是非に、館内か大混雑だったので画像はありませんがお湯使いもなかなかよい。