勿論地元の温泉が一番だが、特徴的ないい温泉に数多く入ることによって、温泉の幅や楽しさがよりいっそう深まることだと思う。
三瓶山周辺は日本の炭酸泉の宝庫で、これまでも 小屋原温泉や千原温泉にも入浴したこともありその温泉レベルの高さは日本有数な所である。潮温泉はやや地味なところで、それほど有名ではないが、なんといっても炭酸泉で、今回のテーマに沿ってここを訪れた。ことらは日本海側から訪れたが広島県の三次市から車で1時間という距離にあり、ここを訪れるにはこちらが便利なのだろう。石見銀山の観光がてらに訪れるのもよいだろう。温泉は始め壁にかかった温泉分析書は泉質名がつくほどだったが、新しい温泉分析書では585mg/Kgと減少しているが、入浴感から炭酸泉としての実力はかなりのものである。温泉分析書と入浴感の相関関係には、入浴感を決定する法則としてミリバル(%)といったものがあり、このパーセントが高いほどその成分の入浴感を決定するといったものである。
ここ潮温泉は成分総量5.56gのナトリウムー炭酸水素塩・塩化物泉であるその濃度の温泉でやはり炭酸成分(CO2)の占める割合が高く、つまりは炭酸泉としての入浴感が高いといえる。現在都市部の人口炭酸泉は水道水に炭酸成分を加入するため、このミリバレルが相当高い、であるため成分的にはたいしたことはないが、人口の炭酸泉の温まり効果が得られるので人気が高いのもうなずけられるが、私は天然の炭酸泉にいろいろな味わいがあり、複雑な浴感など魅力を感じられるので、極力人口炭酸泉には入らないよう努力している。(笑)
潮温泉は炭酸泉としては、かなりよく、温まりの持続する強い成分などよく特徴が出ている。いい湯発見だけど地味、温泉は1級品、それを入浴する人の温泉を見る目も1級品そんな温泉でした、1週間くらいのんびり滞在して湯治したいなと感じさせられるそんなところです。