2013年2月11日月曜日

高湯温泉「旅館玉子湯」

 福島市は意外と近い、東京より東北新幹線で1時間40分で着いてしまう。ここは昔ながらの一級品な温泉が周りにあり、思っただけで土湯峠の土湯温泉郷、飯坂温泉郷、そしてここ高湯温泉など何処も日本を代表とする昔ながらの温泉が福島市を中心に点在している。
 ここ高湯温泉は磐梯吾妻スカイラインの入り口に位置しており、浄土平をはじめ、吾妻小富士等風光明媚な磐梯朝日国立公園の玄関口となっており、春~秋まで、多くの観光客が訪れる。

 高湯温泉は福島駅よりバスで40分の位置にあり、福島市の奥座敷とも言われており思った以上に手軽にいける温泉であり、その泉質は日本でも一級品の温泉である。
 温泉は、PH2.7の酸性-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉で、温泉法上は硫黄泉とは言えない(総イオウ成分が2mg/kg未満)が、玄関口からイオウ臭というよりも、旅館の名前のとおり玉子臭が感じられ、ここの温泉が硫黄泉と呼んでもいいと思うが、どうだろう。

 ここは最近行った、草津温泉と温泉成分が非常に似ており、Mg成分やAl成分なども含まれており 酸性泉独特の感じなど主成分だけ見ると、ほとんど同じような入浴感が得られるはずだが、それが違う。やはり、副成分であるメタケイ酸成分155mg/kg、遊離二酸化炭素成分(CO2)247mg/kgの成分がこの温泉に対する影響度が高い。
 メタケイ成分に関しては、草津温泉もかなり高くその面ではは同じであるが決定的に違うのはやはり炭酸成分であるのかと思う。まずは湯色が微量の硫黄成分H2S(0.2mg/kg)を炭酸成分で酸化を早め、湯色も薄く白濁しており、雰囲気を盛り上げている。これは長崎の小地獄温泉と同じような湯色である。

 こちらも、酸性泉には珍しく、硬いような印象な浴感がほとんどなくむしろ、やさしい感じの入浴感で、この副成分が大きく寄与している。ともかくがっちり効く温まり感で、入浴後は放心状態になるほどであり、そのくせ味わいのあるふくよかな入浴感は、ほんとうにしやわせに気分になる。
 ロビーで休憩していたら、厳冬期雪道を次から次から、湯浴み客が下から上ってくる。素晴らしい温泉、ここは日本全国の温泉ファンに味わってほしい。