休日の陽明山の混雑はすさまじいもので、特に皇家客運バスは陽明山からだと乗り切れないほどで、温泉の黄金ルートである台北~金山線では台北市内から乗車することをお勧めする。 ここ、馬槽山水園温泉は、皇家客運の日月農荘(松柏閣、山水園)で下車してすぐにある。
ここにいくきっかけを作ったのが陽明山のバス停で出会った、初老のご婦人の方で、ちょっと中国語が解らなく困っていたときに、日本語で話しかけてきた方で(台湾の人は、困っている人にとても親切である)バスに乗っていてもどこにいくか迷っていた時に、馬槽にいくそうで、前回の時は、天籟温泉會館の巨大な温泉施設であったが今回はどうしてもこじんまりしたところに入浴したかったので、あとをついて降りた。
どこが良いかと尋ねたら、私は地元の共同浴場に行くらしいが、山水園がよいという、特に経営者のりん(林)さんが日本語が達者であって、日本式の浴場もあるというのでここにした。
りんさんとお会いしたら、とても親切なかたで、ここの温泉の給湯方法や引き湯箇所の場所などや源泉の場所なども説明していただいた。とても日本語が堪能なので理由を聞いたら日本に留学していて、立教大学のOBとのことで、ここ山水園だけでなく、日本にも旅行代理店を経営していて、また北投にも旅館の経営に参加しているという。
台湾なので、家族湯もあるが、私は日本式のお風呂に入れさせていただく、陽明山独特の酸性の明礬泉であるし、ちょうど日本でいうと明礬泉の最高峰?山形の蔵王のお湯と比べても遜色のないほど、温泉としての実力は高い。風呂から眺めると、台湾リスが枝枝を駆け巡り、野生の台湾さるの鳴き声も聞こえるほど自然豊かな場所で静かな湯浴みを求めるひとは、絶好な場所である。