2012年12月24日月曜日

金山温泉「金湧泉SPA溫泉會館」

 金山温泉「金湧泉SPA溫泉會館」は、金山市街地にある温泉で、周りにも温浴施設の看板も多く一大温泉街を形成している。台湾の温泉街は山の中をのぞけば、幹線道路沿いにあって、ほかの商店などと同化しており、どこか温泉施設か看板がないと、わからないような構造である。

 台湾の入浴施設といえば、水着で入れる公共の野天風呂と、他人と裸で交流する伝統がないのが始まりの伝統の家族湯とリゾート気分でプールに温泉をいれた温泉会館と最近多くなった日本の一般的な裸で入浴する日式と書かれた裸湯で最近の台湾の温泉は日式の温泉が以前訪れたときよりも多くなったきがする。

 金湧泉SPA溫泉會館は温泉会館で、規模は中程度で、温泉プールゾーンと日式の裸風呂で構成されていて、それぞれ別料金が設定されています。 当然日式の裸風呂で入浴する。半露天風呂の温泉は硫黄臭のする硫黄泉だが陽明山系の白濁の強い温泉ではなく、薄く濁っている温泉なので、硫黄成分が少ないか、炭酸成分があまり入ってないのかまったく謎である。
 入浴感は単純酸性泉のお湯でどちらかといえば、緑礬泉のような入浴感でマニアックな味わいをみせる。

 近くにあるたぶん台湾で最大のリゾート施設の天籟温泉會館などと比較してしまうと、温泉会館としては見劣りしまうが、マニアックな泉質や人も少ないので、そういった意味ではおすすめ温泉施設です。なお今回は、バスは陽明山経由のバスではなく、頻繁に発着しているMRTの淡水行のバスで、美しい海岸を見ながらの工程は山の中の皇家バスとは違った景色が見られておすすめである。
 また金山から、台北行の陽明山経由でない直行便も数多く発着しているので、それを利用するのもいいだろう。







 

舊金山総督温泉

 台湾はまったくもって、温泉分析書なるものがなく、自分のもっている入浴感や経験値だけで温泉の表情を想定しなければならず、かなりレベルの高い入浴になってしまう。
 総督温泉にも2度目の訪問なので、土地勘もあり今回もまたリピートしてしまう。
 以前はバス終点が金山旅行社までいったのであるが金山の街の中でこの温泉までいくにはちょっと時間がかかる。それでも20分も歩けば、つくので改めてタクシーなどの交通機関を使わないでもいいと思う。(ちなみに、タクシーでは、筆談ができるので紙に行先を漢字で書けばよい)

 建物は台湾総督が通ったくらいの台湾ではシックな建物と内装で、女性に受けそうである。前回同様4階の露天風呂をチョイスする。露天風呂から台湾海峡が見える、ちょうど台風が接近していた時期と重なって、うねりも高く自然の凄さか今回は感じられた。
 陽明山から金山まで、台湾でも最大の温泉地帯が続いており、その全てが酸性の明礬系の温泉であり、ほとんどが白濁しているのが特徴である。しかしここのお湯は白濁でなく赤錆色したお湯で、鉄泉の特徴であるとろみ感のあるお湯であり、酸性の性質、高張性の強塩泉と日本の温泉ではあまり馴染みのない温泉が特徴である。(どれか一つだけの特徴なのは無論ある)

 私は、無類の酸性鉄泉好きで、その特徴的深みのあるお湯が好きで、若いときはそれほどでもなかったが歳を重ねるうちに、酸性泉好きに拍車がかかっているようだ。今回は休日とあって、沢山のひとが湯浴みにきており、入浴法がほとんど日本と変わらないもので、やはり台湾が世界でも一番日本に近い温泉の入浴法だと思う。台湾に来たなら、結構立ち寄ってしまうほど嵌ってしまう温泉&施設である。お勧めです。




陽明山馬槽山水園温泉

 休日の陽明山の混雑はすさまじいもので、特に皇家客運バスは陽明山からだと乗り切れないほどで、温泉の黄金ルートである台北~金山線では台北市内から乗車することをお勧めする。 ここ、馬槽山水園温泉は、皇家客運の日月農荘(松柏閣、山水園)で下車してすぐにある。

 ここにいくきっかけを作ったのが陽明山のバス停で出会った、初老のご婦人の方で、ちょっと中国語が解らなく困っていたときに、日本語で話しかけてきた方で(台湾の人は、困っている人にとても親切である)バスに乗っていてもどこにいくか迷っていた時に、馬槽にいくそうで、前回の時は、天籟温泉會館の巨大な温泉施設であったが今回はどうしてもこじんまりしたところに入浴したかったので、あとをついて降りた。

 どこが良いかと尋ねたら、私は地元の共同浴場に行くらしいが、山水園がよいという、特に経営者のりん(林)さんが日本語が達者であって、日本式の浴場もあるというのでここにした。

 りんさんとお会いしたら、とても親切なかたで、ここの温泉の給湯方法や引き湯箇所の場所などや源泉の場所なども説明していただいた。とても日本語が堪能なので理由を聞いたら日本に留学していて、立教大学のOBとのことで、ここ山水園だけでなく、日本にも旅行代理店を経営していて、また北投にも旅館の経営に参加しているという。

 台湾なので、家族湯もあるが、私は日本式のお風呂に入れさせていただく、陽明山独特の酸性の明礬泉であるし、ちょうど日本でいうと明礬泉の最高峰?山形の蔵王のお湯と比べても遜色のないほど、温泉としての実力は高い。風呂から眺めると、台湾リスが枝枝を駆け巡り、野生の台湾さるの鳴き声も聞こえるほど自然豊かな場所で静かな湯浴みを求めるひとは、絶好な場所である。

 
 




蘇澳冷泉風景区

 礁渓温泉を出発して、途中前回お土産に買ったパイナップルケーキの評判が良かった宜蘭餅屋店で今回も 、梨酥(パイナップルケーキ)と金桔蛋糕(シホンケーキ沢)を今回も購入する、店内は多くの人が先を争って、購入しているので台湾ではかなり有名な店なのかもしれない。

 礁渓駅まで徒歩でいき、台鉄の台東線で蘇澳駅まで電車で行く、そこから徒歩5分くらいのところに蘇澳冷泉風景区がある。実は前回も行っているので、システムは解っていたので、公共の露天風呂と家族風呂の2つ、水着は持って行ったので、今回は露天風呂にチャレンジしよと思ったが、子供が多くどちらかというと、温泉に入浴するのではなく、真夏のこの日は、水浴び中心でちょっと違うかなということで、前回と同じく、家族湯のほうに入浴する。

 温泉は成分表などの掲示がなかったが、入浴感から炭酸泉(見た目も泡つきがすごい)だと思う。源泉温度22度くらいで、日本のような加熱漕がないので、そのまま入浴するしかない。(笑)このくらいの温度では当然冷たさが全面に出てくる、暫く温泉に浸かると、炭酸成分が体に取り込まれ、体に温まり感が出てきて、更に入浴すると皮膚の血行がよくなり、体が赤く変色するほで、当然入浴後はかなり激しい疲労感に襲われ、炭酸温泉はこれこれと思わず言ってしまうほどである。

 炭酸温泉はやはり冷泉にかぎる、日本のように加熱した温浴漕をつくるのもどうかなと思う。こんな素晴らしい入浴感が味わえる、この施設はやっぱりすごく良い、台湾の温泉でも上位にくるお湯である。
 
 ここより台北までの帰りは蘇澳駅より羅東駅まで、鉄道でいきその後は羅東駅東口(国道まであるく)発の直行便(首都客運)で雪山トンネル経由でいくと鉄道のルートよりかなり早く台北に到着する。ただしここの台北の行先が台北駅のバスターミナルでなく、市政府駅のバスターミナル発着なので注意が必要である。ともかく、台湾の温泉めぐりでは高速バスを使うとかなり効率的に廻れるので、研究したい。




2012年12月16日日曜日

諏訪峡温泉 温泉センター諏訪ノ湯

 諏訪峡温泉はもう20回くらい訪問しているかもしれないほど、数多く入浴している温泉のひとつで、日本の石膏泉の代表的存在と思っていて、手軽に入浴できる温泉施設としての利用価値は高い。
 
 温泉の元来のよさがわかるため、開店9:00の一番湯をいただく、やはりというかまじりっけのない土類系のカルシュウム臭の石膏臭というか、特にここの温泉は強く香る。混雑時はあまり感じられないが、誰も入浴していない1番湯ならではで、温泉は1番湯に入浴するのに限る。
 お湯はなんといっても石膏泉で、メタケイ成分が少なく、やや深みの点では、あっさり系だが主成分の硫酸塩成分が高く、その成分でむりくり、体がもっていかれる。経験上硫酸成分が1000mg/Kg以上あると、次元の違う温まり感をかんじられるので、この成分に注目してほしい。

 ここは水上温泉のはずれにあり、訪れようと思わないとたどり着けない温泉である、温泉を楽しむ目的としてこのような良温泉を楽しむことが至福のひと時が味わえる。大混雑があるスキーの帰り時間を外して、入浴することをお勧めする。湯使いもいいが、たくさんの人が入浴すると温泉は格段に落ちる。誰もいない時間に入浴してここの本当の温泉の実力をぜひとも味わってほしい。

 関越道水上ICからも近く、本物の石膏泉を味わうにはいい、贅沢すぎる泉質、あまり知られていないが、こんなところに、こんなお湯がある群馬の温泉は日本でも有数なる温泉王国ともいえる。
 内湯だけだが、源泉をそのまま掛け流しの贅沢さ、なんにもないが極上のお湯があるだけでしやわせな気分になる、あまり宣伝したくはないがよい温泉はどうしても、話をしてしまう。




滝沢温泉

 滝沢温泉は、前橋市粕川町にある温泉で、赤城温泉や忠治温泉と並び、赤城温泉郷を形成している温泉のひとつで、日本秘湯の会の会員宿でも有名である。
 泉質名はカルシュウム・ナトリウム・マグネシュウム-炭酸水素塩冷鉱泉で、温泉法にぎりぎりひっからない源泉温度24.3度である。

 お湯の特徴はなんといってもCaやMgが多く、土類系の炭酸水素泉で関東の温泉としても異彩を放っているお湯で、九州などの西日本では比較的多く存在するお湯だが、活火山の多い東日本では、珍しい泉質である。
 最大の特徴は多く含まれているメタケイ酸と二酸化炭素(炭酸成分)の量が他の温泉に対して突出して高く、ここの温泉の大きな特徴でもある。
 特に、炭酸成分は746mg/Kgと療養泉の規定には届かないが十二分に炭酸泉のパワーを感じて、入浴後は放心状態でふらふらになるほどで、この成分の強さを感じる。

 現在は東京在住なので、周辺にはやっぱりスーパー銭湯系の日帰り施設も数多く存在するが、このような一級品の温泉に入ると、かなり関東平野部の温泉はどこも霞んでしまう。
 温泉を感じて、よい温泉を知るためには、やはり一級品の温泉に数多く入らなければ見えてこないのが現状で、都会在住の人は、やはり温泉の多い地方の人より温泉のことがわからないのが現状なのかも知れない。

 今回は日帰り入浴で訪れたので、露天風呂に入浴させていただいた、限界集落のその先にあるこの旅館はやはり自然がたっぷりで、露天風呂のロケーションもよく真横には滝沢川が流れいて、循環湯ながらお湯使いもなかなかよく、そのお湯の泉質のよさも含め十分に満足できる温泉だと思う、特につぼ湯は24度の源泉かけ流しの湯使いで、今回は外気温度5度くらいであったが、炭酸泉としての温まり度などから、いつまでも入浴できるので、このつぼ湯だけ入浴しても十二分に温泉が楽しめる。

 関東平野によくある、炭酸水素塩泉系の温泉だが、その温泉の違いを肌で感じてほしい、何がどのように違うのか、そんなことを考えて入浴すると、温泉の神様が多分教えてくれると思う。
 関東平野からも近く、こんな場所に、こんな凄みのあるお湯があるから、温泉とはまことに面白い。





2012年9月2日日曜日

礁渓温泉「川湯春天温泉飯店」

 当初予定外の鳥来温泉に宿泊しそのまま翌日も日本語の堪能な人がいる、雲の湯旅館に次ぐ日の予約をいれ、いざ台湾の温泉巡りを開始する、相変わらず台風は、台湾南部に居座っており、連日テレビのニュースで台風被害状況を放送され、台湾南部の温泉を諦め、東海岸の北部の礁渓温泉を目指した。
 普通、鳥来温泉から 礁渓温泉へはバスMRTを乗り継ぎ台北駅から高速バスか高鉄の列車で行くことになるが、この方法だと時間があまりにもかかりすぎるので、外で客待ちのタクシーの運転手さんに礁渓温泉までいくらかと尋ねると、1500台湾ドルと当初予定外の鳥来温泉に宿泊しそのまま翌日も日本語の堪能な人がいる、雲の湯旅館に次ぐ日の予約をいれ、いざ台湾の温泉巡りを開始する、相変わらず台風は、台湾南部に居座っており、連日テレビのニュースで台風被害状況を放送され、台湾南部の温泉を諦め、東海岸の北部の礁渓温泉を目指した。

 普通、鳥来温泉から 礁渓温泉へはバスMRTを乗り継ぎ台北駅から高速バスか高鉄の列車で行くことになるが、この方法だと時間があまりにもかかりすぎるので、外で客待ちのタクシーの運転手さんに礁渓温泉までいくらかと尋ねると、1500圓(台湾ドル)と答えてきた、日本では考えられないほどの安い値段で、即答でOKした。

  台湾は都合4度目だが来る度に、その変貌ぶりには驚かされる、高速道路を走っていても以前は古い車が走っていたが、殆ど新しい車で、日本の高速道路以上に高級車が走っている印象である。北宜高速公路が出来て、劇的に台湾太平洋側に行くのに時間がかからなくなった、大廻の列車より高速バスを利用するバス路線のほうが時間もかからなくなった。
 バス大国の台湾では、台北~ 礁渓温泉まで乗車時間約1時間で15分間隔ぐらいなので、うまく利用すると利便性はかなり高い。

 礁渓温泉は前回いったのが3年前で、そのときは中泰養生館といった中規模なホテルを利用したが、今回は台湾らしく、水着を着て入る北投にもある春天飯店グループの川湯春天温泉飯店を利用する。
水着で入浴するのは海外ではよくあるが、台湾ではプラス水泳キャップも必要で、台湾の人々の清潔の意識が高く、家族湯が中心の温泉というのもうなずける。お湯はかなりきしきし感があり、硫酸塩の成分や炭酸水素塩の成分も含まれているのかかなり複雑な入浴感ではあるが、メタケイ酸等あまり含まれていないのかあっさりとした温泉である。駅を中心に店舗のなかに温泉ホテルがあるといった印象で、山の湯というより平地の都市温泉といった雰囲気で独特の 温泉街でもある。

大小さまざまな温泉施設が立て並ぶ礁渓温泉は、まだまだもっと深い場所があるかもしれない。台湾東部を代表する温泉で台北からも近いのでふらっと立ち寄るのもいいだろう。



前回いった中泰養生館





2012年8月30日木曜日

烏来温泉大飯店(烏來温泉)


当初、知本温泉に行く予定で日本からネットで予約した知本温泉は台風の影響で飛行機はキャンセルされ、松山空港の観光ツアーデスクの
紹介で、温泉のよさ温泉街の雰囲気など、台湾を代表するウーライ温泉にした、数多くの宿が記載されていたが、料金の安くウーライ大飯店
といった老舗ながらの宿を選んだ。
烏来温泉街の文字通り中心で湯元的存在のこの宿は、最新の台湾の温泉のトレンドでもあるリゾート的な雰囲気とはかけ離れていて、
 建物も古く万人にはお勧めできないが、お湯だけで選べばその温泉の質は、烏来温泉の中でも最高の部類であると思う。

 お湯は無色透明であるが、やや灰色がかった若干濁っているように見える。お湯は湯口に見られるようにCa成分が付着しているように
土類系の温泉と創造できる。食塩泉や硫酸塩泉の入浴感はあまり感じられずあっさりした入浴感からベースは炭酸水素塩泉であるのでは
と思うが温泉分析書などは台湾では皆無なので自分の温泉感が全てであるので、台湾の温泉の難易度は高い。

ウーライ温泉葉土類系の重曹泉で、Ca-HCO3泉でありこの手の温泉は普通温まり感が薄く、どちらかといえば夏向きの泉質なのだが
前の書いてあったが薄く濁っているところを見ると、炭酸泉の成分が含まれているのだろうか炭酸成分独特の温まり感が得られていて
ともかくしっかりとした温まる温泉である。しかもメタ系酸成分由来なのか温泉に深みもあり台湾いや世界を代表する名湯なのかも
しれない。
 お湯の深みもあって、しっかりとした暖まり感といえば、強烈なお湯になるが、ベースが炭酸水素塩なので温まり感が強いにも関わらずお湯
が軽く深い、表現が難しいがウーライ温泉独特のお湯の感想である。
 土類型の独特の温泉臭がとってもいい香りになっている、台湾は行くたびに目をみはる経済発展があり台湾自体が変わっていく、
しかし台湾本来の温泉文化がここにはある、その土地の温泉文化を考えるのもよいのかもしれない。





   

2012年5月16日水曜日

玉造温泉「ゆーゆ」

初めて島根県を訪れた時に真っ先に行ったのが玉造温泉、当時から温泉は日帰り中心だった。高級旅館が立ち並び、温泉地によくある共同浴場もなく、当時旅館の日帰り入浴もなく、泣きながら玉造温泉を後にした(笑)苦い思い出の地でした。
 玉造温泉は山陰地方の日本海側の温泉では城崎温泉や三朝温泉、皆生温泉とならび日本を代表する温泉の一つで、島根県では一番栄え、1300年以上前からあった古湯で、その歴史の長さで驚愕の温泉である。
 メノウ(瑪瑙)の産地としても知られ、古代より勾玉の加工品が作られたところでも有名で温泉街のあちこちにモニュメントがありこの長い歴史の玉造温泉を回顧し感じることも多いだろう。川辺の風景、高級旅館が立ち並び、その景色は城崎温泉と肩を並べる。

 さて、積年の憧れの玉造温泉に今回初めて入浴した、感想を最初からいうとめちゃくちゃよい湯で、日本を代表する芒硝泉である。芒硝泉というと純粋なる芒硝泉は存在しておらず、ここ玉造温泉も土類成分(Ca)や塩化物成分(Cl)も存在しており純粋な芒硝泉ではないが、入浴感が芒硝泉のよいところが体に残り、これぞ正しく芒硝泉だなと感じさせる。芒硝泉のよいところは切れ味のある浴感といえる強い温まり感と温泉臭といえる苦味臭と香が温泉を知り尽くしたものには堪らないもので、温泉の質としても上位に入る泉質だと思う。

 メタケイ酸含有も十分、湯量も十分、ここ近代の共同浴場であるゆーゆにしても温泉は掛け流しで利用されているので、鮮度感も十分、こんな良質な温泉が山陰地方にはあるんだよと唸らせる温泉である。
 またいつかは来たい、今度は宿泊でと思わせる玉造温泉です。
 硫酸塩泉のしっとり感やメタケイ酸のつるつる感は美人製造機になること請け合い(笑)





2012年5月15日火曜日

来待温泉「きまち温泉旅館」

来待温泉のネーミングに惹かれ、宍道湖周辺の温泉に行ってきた、まず目に飛び込んできたのは銘木の手入れの行き届いた庭である。とくに来待石といった地元原産の石は出雲石灯ろうの原材料となっており、凝灰質砂岩でできたその石は全国的に有名である。
  興味のあるひとは近くに来待ストーン ミュージアムもあるので、そちらを訪れるのもよいだろう。

建物は老舗旅館といった雰囲気である、浴槽も清潔感が漂うシンプルな中浴槽を利用した。温泉はPHが高いのだろうかアルカリ性成分で石鹸のようにつるつるする温泉である。温泉は成分総量0.18の純重曹系の単純温泉で湧出温度も16.5℃しかなく低温泉に属する。ここの温泉の最大の特徴はメタケイ酸であろう、メタケイ酸の含有量が多く、多分ここの温泉では規定泉の項で該当するのだろうか、成分の含有が少なくメタケイ酸の含有が多く、重曹泉系のお湯なのだが温まり感のあるおゆになっている。画像ではよく見えないがなんとなく白っぽくみえ、実際お湯の中を見ると、細かいつぶつぶのような細かい白い球のような湯の花がみられる。多分これがメタケイ酸の固形した成分のような話をしたら、お客さんがこれを嫌がる人が多いという。
出雲観光には最適な場所で、来待石のふるさとでなかなかよい庭園で静かな環境な温泉旅館である。



温泉津温泉「元湯温泉 泉薬湯」

温泉津温泉を初めて、訪問したときは10数年前まだ石見銀山が世界遺産を登録する前に石見銀山を観光目的でいったとき、石見銀山から対向車が来てもすれ違いができないくらいの細い道の長い下り坂を降り、ここ温泉津温泉にきた。確かにこの細い道が石見銀山から銀を港町に輸送するにはこの銀の道を使い天然の良港である沖泊港までの道は美しい海を眺め、当時を回顧して歩くにはとてもよい。
 そうここ温泉津温泉も石見銀山の積出港周辺として、世界遺産として認定していて、以前は静かな温泉地だったのだが駐車場が止められないくらい最近では混雑している。

 温泉津温泉は共同浴場が2つあり、明治時代の浜田地震で湧出した薬師湯と今回訪れた 元湯温泉 泉薬湯があり同一系の泉質ながら微妙に温泉が違うので入り比べるのも楽しいだろう。
 温泉は主な浴感は食塩泉であるが、硫酸塩成分、炭酸水素成分やCaやMgの土類成分があり複雑なる入浴感が味わえる。
 しかも、炭酸成分やメタケイ酸も豊富にありしっかりとした温まり感は抜群で 全ての温泉成分が凝縮しているのがここの温泉の最大なる特徴である。今回で温泉津温泉は4回目の訪問である、国道沿いでまた早朝から開いている温泉で行きやすいと思うがそれだけでなく、温泉ファンを惹きつけるものがあり、それは期待を絶対裏切られないお湯がある。 温泉地は世界遺産だが、お湯も世界遺産的なよい湯である。