2012年5月16日水曜日

玉造温泉「ゆーゆ」

初めて島根県を訪れた時に真っ先に行ったのが玉造温泉、当時から温泉は日帰り中心だった。高級旅館が立ち並び、温泉地によくある共同浴場もなく、当時旅館の日帰り入浴もなく、泣きながら玉造温泉を後にした(笑)苦い思い出の地でした。
 玉造温泉は山陰地方の日本海側の温泉では城崎温泉や三朝温泉、皆生温泉とならび日本を代表する温泉の一つで、島根県では一番栄え、1300年以上前からあった古湯で、その歴史の長さで驚愕の温泉である。
 メノウ(瑪瑙)の産地としても知られ、古代より勾玉の加工品が作られたところでも有名で温泉街のあちこちにモニュメントがありこの長い歴史の玉造温泉を回顧し感じることも多いだろう。川辺の風景、高級旅館が立ち並び、その景色は城崎温泉と肩を並べる。

 さて、積年の憧れの玉造温泉に今回初めて入浴した、感想を最初からいうとめちゃくちゃよい湯で、日本を代表する芒硝泉である。芒硝泉というと純粋なる芒硝泉は存在しておらず、ここ玉造温泉も土類成分(Ca)や塩化物成分(Cl)も存在しており純粋な芒硝泉ではないが、入浴感が芒硝泉のよいところが体に残り、これぞ正しく芒硝泉だなと感じさせる。芒硝泉のよいところは切れ味のある浴感といえる強い温まり感と温泉臭といえる苦味臭と香が温泉を知り尽くしたものには堪らないもので、温泉の質としても上位に入る泉質だと思う。

 メタケイ酸含有も十分、湯量も十分、ここ近代の共同浴場であるゆーゆにしても温泉は掛け流しで利用されているので、鮮度感も十分、こんな良質な温泉が山陰地方にはあるんだよと唸らせる温泉である。
 またいつかは来たい、今度は宿泊でと思わせる玉造温泉です。
 硫酸塩泉のしっとり感やメタケイ酸のつるつる感は美人製造機になること請け合い(笑)