2013年1月27日日曜日

遊亀温泉「新遊亀温泉」

 遊亀温泉は、地元では誰でも知っている遊亀公園の東端にあり細い路地を入っていくため非常に解りづらく、車のナビをセットしても、いつも間違える。もうここは10回以上来ているのに関わらず間違えるのだから、本当にわかりづらい。
 甲府市内には、温泉銭湯大国で物凄い数の温泉銭湯があったが、いく度に廃業が相次ぎ、今数えても10数件だという。その中で、何処の温泉に足繁く通っているのは、 甲府市上石田の草津温泉とここ遊亀温泉が双璧で、お湯がいいから自然と足が向く。

 甲府市の温泉といえば、温泉街を形成している湯村温泉が有名だが、中央道甲府昭和ICから竜王地区までの間に多くの温泉施設があり数からいったら断然、甲府南部のほうが数が多く、温泉銀座と化している。何処も湯使いがよく、昔甲府盆地が湖の名残で、湖底の腐葉土が熱源とあいまって、甲府盆地の南半分は、うす茶色したモール系の温泉が特徴で重曹泉が多く、北半分はモール系が少なくなり、硫酸塩成分も混じる傾向にあり、北部と南部では温泉の質が違うのが面白い。

 ここ遊亀温泉は、そんな甲府盆地の中でも、北部地域と南部地域の境で、なかなか温泉バランスのよい場所にあります。北部地域は温泉的には面白い泉質なのだが低温泉が多く、南部地域は源泉温度は高めなのだが、何処にいっても重曹系のモール泉なので泉質的には面白みに欠ける。
 遊亀温泉は、まず温泉が湯口から大量に吐き出されており、温泉がざんざこ淵から溢れ出している。温泉の鮮度は日本でも最高にあるところで、甲府市内の温泉はかなりの鮮度感のあるお湯が多いがその中でもかなり上位である。
 浴槽は三つあり、奥南側の浴槽は上から大量に掛け流され、奥北側はやや小ぶりな浴槽でちょっと絞り気味な湯使いで、その流れ込み浴槽が手前の浴槽で3つが繋がっていて、一つの浴槽みたいになっている。

 大量の湯口から流れ出しているのは、入浴感から多分加水しているのかと思う。今回は奥北側の浴槽に殆ど入浴していて、ここが多分源泉浴槽かもしれない。夏場は高温槽で入れないくらい熱いが今回いったのが冬場の厳冬期なので、やや熱いくらいで、あまり無理をせずに、入浴できたのでここの温泉の生の入浴感が得られた。
 ここは1gの重曹泉で、南部の温泉の特徴のモール泉である。このような泉質の温泉は入浴中は冷え込む成分なのが特徴である。肌も角質層が抜けてごあごあ感があり、あまり好きでない。
 そんな特徴である重曹泉だがここの温泉はそれが微塵もない、いつも不思議に思っていた。

温泉分析書をよく見ると、やはりというか、メタケイ酸成分がずば抜けて多く、150mg/kgも含有しており、メタケイ酸独特のコーテングされた肌の艶、入浴中もしっかりとした温まり感などメタケイ温泉の特徴が最大限感じる温泉である。別府のメタケイ酸の含有の多い重曹泉に相通じる名湯の香り漂う温泉で、東日本であってもハイレベルな温泉である。このハイレベルな重曹泉ぜひ入浴してみれば、重曹泉の価値観変わるかもしれない。


2013年1月26日土曜日

芦安温泉「岩園館」

 芦安温泉「岩園館」は、芦安温泉地域の中で、一番下のバス停のある温泉民宿地域と桃の木温泉や白峰会館のある上の地域の中間にある温泉旅館である。
 芦安温泉といえば南アルプス最高峰北岳の登山基地である神峠を抜け広河原地域への玄関口で、足を延ばせば、日本を代表する自然の宝庫でもある。

  芦安温泉は、桃の木温泉、白峰会館(ともに入浴済)などがあるが、ここ岩園館は独自源泉で他の芦安温泉とは温泉とは異にする。ここの温泉の特徴を箇条書きにすると、PH9.4の日本でも代表する高アルカリ泉、1000mg/Kgを超える硫酸イオン(SO4)濃度、塩化物イオン(Cl)や炭酸水素イオン(HCO3)の殆ど含まない純粋な硫酸塩泉の温泉で、純粋なる石膏芒硝泉な温泉である。
  硫酸塩成分も1000mgを超えると、体にずっしりとくるのは前にも書いたが、その項に漏れずやはりここ岩園館の温泉も身体にずっしりときて、真に負荷の高い温泉である。
  伊豆の温泉でも、他の地域にも石膏芒硝泉はあるが、その純度の高い硫酸塩泉の影響か、石膏泉の特徴と芒硝泉の特徴が分離されるほどのよさが味わえそれがここ岩園館の最大の入浴感でそのよさはやはり神がかりによい。

 石膏泉の特徴は、石膏コーテングともいうべき肌に膜を包み込むような感触などが特徴で入浴後のしっとり感が半端でなく、しかも最上級の肌のつるつる感があり重曹泉のがさがさ感とは正反対である。そして芒硝泉の特徴の温まり感もすごく、温泉入浴の充実感といったもの最大の特徴である。両方のよさが体感できるところとは、ありそうであまりない。
 そしてこの高PHのアルカリ泉で、このアルカリ泉は重曹ベースで、成分総量の少ない単純温泉が多い、そのアルカリ性の温泉としては1.4gの堂々とした温泉含有量で温泉濃度感や温泉の質感もあり温泉の奇跡ともいえるこの温泉は、山梨の温泉では一番好きな温泉である。
  ともかく一言でいえば、日本最強の美人の湯である、女性の人にはぜひおすすめしたい温泉で入浴後の肌の張やしっとり感は半端ないほどで、この温泉でしかないものである、やや残念なのが建物が古く、階段のみで、お年寄りにはつらいところである。
 建物さえよければ、更によい施設になるだろう、しかしこれほど良い湯は日本でも稀で、ここの温泉1湯しかないほどである。






 
 
 

ホテル「談露館」 (甲府市)泊

 温泉巡りをしていると地方都市のなかには、都市全体が温泉郷みたいに数多くの温泉が点在しているところがある。主だったところは、鹿児島市、弘前市、青森市、三沢市、郡山市そしてここ甲府市などが代表的な都市である。
 新しく掘削した温泉は日帰り施設だが、古くからある温泉は昔ながらの温泉銭湯方式で、青森市、鹿児島市、甲府市などは今でも温泉銭湯が現有している。
 温泉銭湯型から、日帰り温泉施設型に変化しているところは、日本の温泉文化の変化といったものが見られ、家族経営から大規模資本経営へと徐々に変化しているところが見受けられる。
  東京の大田区もそうであるが、ここ甲府市の温泉銭湯の廃業があいついでいることは、真に残念である。

 さて、ここ ホテル「談露館」は、甲府市を代表する老舗シティホテルで結婚式場も完備されている。ホテルロビーもシックな装いであるし、室内も通常のホテルより面積があり広々感があり流石にホテルの格式があると思わせる。
 そんなホテルではありえない、すごい温泉のある施設である。最近ではお客さんへのサービスで温泉を投入するホテルも出てきたが、多くは温泉ローリー車などの運び湯になるケースがあるが、ここの温泉はなんといっても、温泉がざこざこ掛け流されいて、お湯の鮮度感は抜群で、温泉ファンならだれでも、楽しめるほどである。

 温泉は、温泉分析書はなかったが、入浴感から重曹食塩泉だと思う、近くに湧出している新遊亀温泉と同じようである、黒い湯の花が舞っているのが特徴であり、加水もせずなんといってもその温泉を最大限に生かした、湯使いはやはり体にずしんとくる。日本のホテルでも温泉ホテルでない甲府駅から徒歩5分くらいの場所の高級ホテルがこのようなざこざこ掛け流しされた温泉があるのは信じられないことである。帰りがけに入湯税150円をしっかり取られ、それがなんか違和感のあるのが面白い。






2013年1月20日日曜日

ただおみ温泉

  ただおみ温泉は、宇都宮市の市街地の北に位置し、東北道宇都宮ICより1Kmにある個人経営の日帰り入浴施設で、この温泉の名前の由来となった、忠臣氏が温泉学者の勧めで20年前に掘り当てた温泉で、歴史もまだそれほどないが、地元の人に愛されている施設か独特の湯治主体の雰囲気を醸し出している。

 館内は願主だった元ご主人が建築関係の仕事だったのか、木材をふんだんに使われており、太い梁や柱がその存在感を主張しておりまた、館内を綺麗に清掃されており小規模施設だが、好感もてる良施設でいつまでも無くしたくない日帰り入浴施設だと思う。
 浴槽は元は露天風呂の作りだったのか、古い看板もかかれているが現在は明るい屋根がつけられていて、半露天風呂の風情である。

 温泉はPH8.4の弱アルカリ性単純温泉である、特に特徴的なのは、芒硝泉であることで、しかも芒硝泉としてはかなり純度の高い。成分総量が0.8gなので泉質名は付かないが、もし1g以上あったならば、確実に日本を代表する純度の高い芒硝泉になることが惜しまれる。
 芒硝泉の特徴は、薬味臭と思われているが、鮮度感のある芒硝泉は匂いもきつくなくほんわかした感じのにおいで、個人的に大好きな温泉の香りのひとつです。

 芒硝泉の入浴感はぬけのよいシャープな温まり感が特徴で、そのあとの力のある疲労感と相まって温泉上級者はこの泉質の温泉がたまらなくすきな人が数多くいる。温泉を知れば知るほどに芒硝泉に取り憑かれるものかもしれない。
 そして1プールにしたことにより湯口一つのこともあって、お湯の投入量も多く、掛け流しの湯使いも相まって、芒硝泉のよさのままを堪能でき、芒硝泉のよさの入り口になる施設かもしれない。









小砂温泉「ホテル美玉の湯」

 小砂温泉「ホテル美玉の湯」は、大田原市と那珂川町のちょうど境にあり、ここは、湯脈的にも地域性でも馬頭温泉郷の一部と認識している。対岸には湯治宿の那珂川温泉旅館があり、ここ美玉の湯と双璧なよい温泉があり毎回栃木にくると、度々通ってしまうほどよい湯である。

 栃木の温泉といえば、那須地域の温泉、塩原周辺の温泉、鬼怒川周辺や奥鬼怒、日光周辺の火山性の温泉が有名だが、栃木の東部地域の非火山性の温泉にも、なかなか面白い個性豊かな温泉が存在している。 
  喜連川温泉を代表する非火山性の硫黄泉や独特の湯質の馬頭温泉郷などその代表だがそのほかにも、個性あふれる温泉が多いのが栃木東部の温泉である。その中で、一番パワフルな温泉の形容するのがここ美玉の湯である。
 久しぶりに訪れたが、まず看板に驚かされる、天然ラドン温泉「美玉の湯」と前面的に看板が出されている。ここは、温泉法の規定項目でも20×10-10キリー以上(4.5×10-10キリー)といった温泉法にも該当しないのでやや誇大広告ぽいのだが、全面的には否定できないのがここ美玉の湯である。

 私は関東生まれの関東育ち、現在も関東で生活している、しかし温泉を追及していくとラドン泉といった温泉に遭遇する、以前なんらかの書物で、温泉の泉質の最高峰とかかれたのが脳裏に染み込んでいて放射能泉とはなんぞやといつも気にしていた。
 いつしか日本全国の温泉に入浴して、やはり放射能泉に遭遇した、温泉に対して過敏な人とほとんど感じない人と2つに別れるのであるが、私は多分過敏な人種の分類なのかもしれない。
 
 このブロクを見直しても、西日本の温泉の紹介が見受けられると思うかもしれないが、ラドン系の温泉に魅了された一人でラドン系の温泉は西日本に数多くあり、目的を持った湯めぐりを身上とする私にとって西日本の温泉は必衰なのかもしれない。
 現在の温泉についての発信は、東日本より西日本に発信するすることが多く、東日本の火山性の温泉が最高峰といった温泉文化が残念でならない。かなり蛇足的なことで申し訳ない、そんな関東にラドン温泉はあるかといえば、現状ではNoとしかいえない。
 一部筑波山山麓とここ馬頭の一部にラドン含有温泉はあるが関東全体には、天然ラドン温泉主体の温泉はまったくといってない。近くでは長野、新潟、福島(山梨は微妙)まで足を伸ばせなけば味わえない温泉なので、まったくをもってラドン温泉は関東では稀な温泉である。
 
 なじみのない温泉のラドン温泉だが、岩盤浴など最新の温浴施設であるごく微量なゲルマニウムなど人工の放射能成分を活用した施設が数多くあるので、あの解毒効果のある岩盤浴かといった入浴感で最近ではそのファンも数多くあるが、人工炭酸泉もそうだが、天然の成分で出来た温泉にはとうていかなわないものは、入浴してみればわかる。

 美玉の湯は、天然のラドン成分が含まれている温泉だが主成分はPH9.3のアルカリ性単純温泉なのだが単純温泉っていうのがまったく持って日本の温泉法が一番駄目なところで、世界で一番温泉を大事にする日本人の温泉感になじみづらく、法律が温泉そのものを駄目にする典型的な事例だと思う。
 当たり前だが、単純温泉といった入浴感なんてないし、単純温泉のほうか泉質名のつく温泉を凌化しているのも事実である。単純温泉は温泉成分がないのではなく、温泉成分の含有率が少ないだけである。我々の温泉仲間でも、温泉表記に例として単純温泉(N a-HCO3型)のように記載している。

前置きが長くなったが、美玉の湯はラドン温泉としては、ちゃんとしたラドン系の温泉とくらべれば、短時間ではほとんど効果がなく、その分時間を長く滞在してれば、それなりの効果がある。お湯は芒硝泉系のお湯であるので、浴槽の温度より1~2度位高く感じるので冬向きな温泉である。
 高アルカリ性の温泉、芒硝系の温泉なのでつるキシ感のある湯ざわりで、かなり体に高負荷があり、またラドン効果も高いので体はしっかりとした温まり感があり、栃木を代表する温泉なのは間違いなく、お湯の鮮度も加温掛け流しの湯使いも激戦区栃木の温泉ならではで、温泉そのものを味わえるには最適な温泉である。ラドンは微量だが、その効果は絶大であり、やはりラドン泉は温泉の泉質の最高峰なのはここの温泉に入浴してやはり感じられる。
 栃木東部いや栃木または関東を代表する名湯である。入らなきゃわかんないのが温泉、そう感じる温泉である。



  
 

佐久山温泉 「きみのゆ」

 佐久山温泉 「きみのゆ」は、大田原市佐久山地区にある温泉で、大田原というより矢板に近い場所にある。大田原市周辺から福島の矢吹あたりまで、地層なのか日本でも有数なPHの高い高アルカリ性の温泉群が存在しており、ここ佐久山温泉もそのひとつである。
 
 高アルカリ性の温泉は、やませみ氏の温泉の科学によると、温泉の溶存成分が多いと高アルカリ性温泉になりずらく、自然と単純温泉になる場合が多い。ここ佐久山温泉も、温泉分類上アルカリ性単純温泉となる。しかし、アルカリ性の温泉にしては塩化物成分も含有しており、重曹泉のぱさぱさ感もなく、うまくコーテングされた温泉の味わいである。

 温泉は、掛け流し湯で入浴感から加水もされていないだろうし、温泉投入量も多く、その点では優秀なる日帰り入浴施設なのだろう。入浴感はPH9.2と日本でも稀な高アルカリ性の温泉で、この泉質の弱点は温泉の湧出量が少なくかつ低温泉になりやすいといったものだが、ここは泉温が44度とちょうどよくかつ温泉湧出量もたぶん多いのだろうか幸運にも、ここの温泉の素質のよさを十分に 味わえる温泉施設である。

 高アルカリ性温泉の特徴であるお湯は、表現するなら指と指との間に石鹸水を希釈したようなにゅるにゅるな感触があり、温泉の鮮度が非常に高いので、嫌味のない味わい方ができる。もうひとつの特徴は、高アルカリ性のお湯の独特の体に負荷をかけたような、疲労感があり成分以上のよさがある。酸性泉なども同様な傾向があるので、温泉成分だけでなく水のPHなども考慮しないと温泉そのものよさが表現できない。

 面白いことに、館内にやさい売り場みたいに陳列されていて、これがあると湯治場的雰囲気を醸し出している。東北の湯治場によくみかけるものだが、湯治客がいるような、よい湯にある。ここ栃木は東北の玄関口でもあるので、そんな地域性もあるのだろうが、これが人気施設、よい温泉のバロメーターかもしれない

参考文献 やませみ氏
温泉みしゅらん 温泉の科学  5-6 アルカリ性泉

http://www.asahi-net.or.jp/~ue3t-cb/bbs/special/sience_of_hotspring/sience_of_hotspring_5-6-1.htm





 
 

2013年1月14日月曜日

宮ノ下温泉「太閤湯」

 箱根の温泉のイメージは、大湧谷や早雲山などを源泉とした造成泉(人口温泉)の白濁した色した温泉のイメージが強い。
 しかし多い数の温泉は、無色透明なお湯が圧倒的に多い。しかも、箱根の温泉の泉質には強アルカリ性の単純温泉や重曹芒硝泉やバランス系(重曹芒硝食塩泉)の温泉、芒硝泉などやど土類系(Ca)などの温泉もありそれこそ、日本の温泉の縮図的な温泉類が存在する。

 しかも、度々このブロクでも紹介してたほとんどの温泉でメタケイ酸の含有量が多く、すべての箱根のお湯は名湯ぞろいで、温泉的に見ても、魅力は尽きない。日本での首都圏の人口も多いがなるほど、日本一人気の温泉地であることも、新宿から電車で1本といった交通の便のよさの他にも、こんなことも箱根の魅力であることの要素である。

 さて、魅力的な箱根の温泉であるが、ここ宮ノ下温泉は、 箱根の象徴的な存在でもある、数多くの著名人も訪れた、国際的な富士屋ホテルを中心に、国道1号線と箱根裏街道の分岐点を中心に発展していている。
 その場所の中心にあるのが、ここ太閤湯で富士屋ホテルの道を挟んだ対岸にある。管理は宮ノ下温泉区で、昔ながらの共同浴場でリゾート色の強い箱根では、ややもすると異色的存在だが、温泉はとびきりよい。
 源泉は、温泉村28号29号混合泉で、底倉温泉からの引きゆで、源泉は底倉川の傍から自噴?している。ここの源泉は、富士屋ホテルも使用しており、宮ノ下温泉の主力の温泉の一つである。
 温泉の質は食塩泉で、入浴感もそのまま食塩泉である。しかも極上の味わいのあるお湯で、自分の中では、日本の食塩泉ランキングでも、かなり上位にくる。

 食塩泉は、日本でも最大の泉質で、どこの地域にも存在するメジャーな温泉泉質で、このお湯のファンは特徴が少ないこともあって、意外と少ない。しかし、このお湯の入浴感は深く、そのクセのないものが特徴で、一言でいうとストレートなクリアな入浴感ともいうべきもので、ゆっくりとした温まり感など、このお湯を知れば知るほど魅力的なお湯になる。どの泉質よりハマる要素が多く、かくゆう私も食塩泉を魅了されたひとりです。

 太閤湯は箱根でも由緒ある温泉で、やはり極上の温泉で、数多くある箱根の共同湯でも一番好きなところで、かなり熱いお湯とも相まって、すっきりとしたお湯の入浴感で、シンプルな感じが返って、お湯の深みを感じるものである。
 混じりっけのないピュアなゆったりとした、食塩泉の魅力、まずは手短なここ太閤湯、もしかしたら温泉の価値観が変わるかもしれない。






2013年1月6日日曜日

谷関温泉「伊豆日式露天温泉飯店」


 谷関温泉は遠い、台湾の西部の中心部、台中からバスに揺られ2時間と記載している。高雄からの高速バスで台中へそこから豊原バスで東勢まで行きそこから谷関で乗り換えるのだが、バス待ち時間もあり豊原バスの切符売り場にいたら豊原バスの係員かと思えばタクシーの客引きだった。

 試しに、谷関温泉までいくらかと例によって、筆談で尋ねたら、1200元だと答えた、同じく筆談で谷関温泉まで1時間20分以上かかるというので、バスの時間よりかなり早く到着するので、日本から見るとかなり安いので、スコールみないな雨も降ってきたので、思わずOKしてしまった。

 確かに遠く、台中の街中を抜け、山道を登り降り、いくつかの谷を抜けていくのだから時間もかかる。台北~東勢間は高速バスが運用しているので、こんど訪問するときはこの高速バスを利用しようと思う。 谷関温泉の何処にいくとタクシーの運転手さんが台中の観光協会の紙が取り出された。

 谷関温泉飯店とここ伊豆温泉飯店と2つ書かれた、観光客向けの場所で特別なことがなければ、これを利用するのがいいだろう。
 伊豆温泉とちょとB級入っていそうだが、日本名で書かれた施設は意外とはずれが少なく、旧態然とした古くからある温泉施設と比べると外れはすくなそう。しかも日式と書かれている日本式の浴槽が楽しめるのでこれもいい。タクシーの運転手さんもこちらのほうがよいとのことで、こちらをチョイスした。

 谷関のバス停留所を少し上って場所にあり、徒歩でもそれほどかからない距離で結果的にはとても良い温泉施設にでくわした。食事がまだだったので、550元の食事セットを頼む。
 温泉は水着着用のSPAゾーンと日本式の男女別の露天風呂の浴槽があり、内湯はサウナしかない。日本式の露天風呂も多分源泉掛け流し浴槽でお湯の投入量も沢山あり、お湯の鮮度感はとても高く、それだけでお湯の力そのももを楽しめる施設で、平日にも関わらずかなりの人が訪れていて、ここの温泉の人気の高さがわかる。

 温泉は台湾に珍しく肌触りがきしきしする。重曹系の中途半端感がなく、また土類系の味わいもなく炭酸もあまりないと思う。入浴感からこれは完璧なる芒硝泉ではないかと推測する、日本にも芒硝泉はある、しかし湯使いが悪かったり、芒硝泉より食塩泉にちかかったりとなかなかよい芒硝泉がないのが現状である。鮮度があまりにもよいので芒硝薬味臭も少ししかかんじられないが、お湯ははっきり言って極上の部類である。温泉上級者は芒硝泉に惹かれる人が多いが、台湾に鮮度感抜群の芒硝泉があることは奇跡に近いかもしれない。
 ちょっと遠いがこの谷関温泉には台湾に来たなら再訪することでしょう。ありそうでない温泉それが台湾の温泉なんです。





四重渓温泉「南台湾温泉大飯店」

 四重渓温泉は、高雄から高速バスが発着するエリアからバスで恒春行きのバスを車城まででいき、そこから前回と同様、椰子の飲料店からタクシーを呼んでもらい、150元でいくが、白タク営業なのであくまでも自己責任で。
 四重渓温泉は前回は宿泊で清泉「せいせん」に宿泊したが今回は日帰り入浴で南台湾温泉大飯店を選んだ。ホテル併設の日帰り専用の施設で、水着着用の台湾の平均的入浴施設で水着とキャップが必要なのも台湾らしい施設である。
 いった時は、平日とオフシーズンなのか、やや施設の規模に対してお客の入りが少なく閑散とした状態で、温泉入浴はやや有利となりじっくりとお湯に入ることが出来る。 

 施設は、大きな露天風呂がひとつ、水主体プールと付帯する中温槽、そして一番人気の高温槽で、何処も温泉のコンデションは一定以上によい。特に高温槽が一番人気らしく、温泉の鮮度がたかくいい湯に集まるのは、台湾の人たちも同じことがわかり万国共通なのか興味が湧く。
 お湯は、こちらは台湾の温泉には珍しく硫黄臭が感じられなく、回りに高い山も少なくもしかしたら火山由来の温泉ではないかもしれないが、あくまでも憶測に過ぎない。入浴感はベースが重炭酸土類泉かもしれないが、他の台湾の温泉とはニアンスがちがい炭酸成分とメタケイ成分でなかなか良い湯に仕上がっている。

 やはり台湾の温泉はレベルが高い、有名な温泉、無名な温泉それぞれに楽しめるお湯がある。  前々回宿泊した清泉「せいせん」も日式のお湯もよかった、台湾の南の果ての強い太陽のもとに入るお湯はその環境も含め、なかなか良いところである。










 
 

知本温泉「名泉旅遊山荘」



知本温泉は、2009年に宿泊で訪れた、そのときの宿泊した場所は、東台湾温泉飯店で宿泊した、そのときに前に1湯日帰り入浴で訪れたここ「名泉旅遊山荘」の印象が良かったので改めて、今回は日帰りで、訪れた。
 前回は台東から路線バスで知本温泉の終点、内温泉までいきその中で、日本のお湯のよさを実感できる、湯本にあたる地域のなるべく小さな施設を目指したのがここ「名泉旅遊山荘」です。 当然当時はガイドブックにもありませんでしたが温泉感が働いたのか当たりの施設でした。
 当時の温泉のよさを思い出して今回も再訪した、まず知本駅よりタクシーで、いつものように、筆談で温泉を書いたのですがなかなかうまくできなかったのですがこのタクシーの運転手さん英語が出来て、なんとかたどりつけることができた。

 到着すると、目の前に素晴らしい色をした露天の池が見えてきて、その芸術的な色をした光景は温泉の自然のマジックともいうべきである。台湾の温泉は温泉分析を開示していない(行義路温泉で1箇所開示していたくらい)ので、自分の過去の温泉感などすべてを総動員して、温泉のよさをわからなければならず、温泉を理解するのは最上級の温泉スキルの高さがなければならない。
 私もそこまで至ってなく、もどかしさも確かにある。台湾の温泉は日本にない入浴感も確かに得られるので何度も再訪するには、やはり理由があるのは確かである。

 ここ知本温泉は行った当時は、あまり期待もしていなかったがやはりその色からもわかるとうり只者ではないなと思わせる温泉で、期待が少なかっただけにその反動の大きさが計り知れない。
 今回は本来の源泉の味わいがわかりたくてちょっと料金は高いが部屋を1室借りて、入浴した(800元)。部屋の窓から 知本国家森林遊楽区が見えて、なかなか景色もよい。訪れた部屋はなかなか広く、部屋の中には内湯もあり代表的な台湾の部屋でゆっくりと寛げる空間がある。

 温泉は入浴感から台湾の代表的な重炭酸土類泉で、湯口のカルシュウムの付着具合からかなりの土類成分で、綺麗なブルーの色をしたところからメタケイ成分も高く、冷え込む成分が大多数をしめる重曹系のお湯を完全に超越した温まり感があり、土類系の硬さや重曹系のつるすべ感のどの感覚などをミックスした独特の入浴感がここ知本の入浴感である。
 香りは土類系の匂いと部屋の内湯から感じられる硫黄のにおいとがミックスされとてもよい香りになっている。なん百回書いても、入ってみて、あこれこれと思わせるお湯である。
 知本温泉は大規模な温泉施設も多くそれぞれに楽しめるが、やはり温泉にこだわるにはやはり源泉を大切にした このような温泉に入りたい、画像後半は東台湾温泉飯店の画像です。







 

   

安通温泉「安通温泉飯店」

 安通温泉「安通温泉飯店」は2度目の訪問である。玉里駅よりタクシーで15分から20分でいける距離である。台湾にきたなら、やはりマストな1湯である。安通温泉の他に、近くに安通玉温泉などがあり、温泉郷を形成しており今度再訪時に訪れたいと思う。 

 前回行ったときには、北台湾が晴れで、南台湾が台風といったことで、北台湾中心の湯めぐりとなったが、今回はその逆で北台湾が雨模様で南台湾のほうが天気がいいようなので、方向を南台湾に絞って行ってみた。
 さて安通温泉は、人里離れた山中にあるが、広い道路上にあるので、秘湯感はあまりない。しかも、台湾の温泉の中でもここはかなりの人気温泉施設なので、行った時も駐車場も満車状態で次から次に人が来訪していて鄙びた秘湯の宿の印象は微塵もない。
  台湾の代表的な温浴施設で、宿泊およびSPAや家族風呂がありそのほかに内湯の日式がある。今回はあまり時間がなかったので、温泉を一番確かめる内湯1本に絞って入浴した。

 匂いはカルシウムの匂いと硫黄臭の交じり合ったもので日本にあまり少ない匂いで台湾にきなのだなと思う。入浴感から、カルシウム臭と炭酸水素系の入浴感から重炭酸土類泉系のお湯で、硫黄臭もかなりするので含重炭酸土類泉かもしれないが、これはかなりのメタケイ酸があり炭酸成分も多く含まれているので、炭酸水素系ではあるが冷え込むようなことはない。

 日本の温泉ではあまり記憶にない温泉で、台湾の温泉でもかなり上位にくる温泉である。このあと谷関温泉で出会った、日本語に堪能な人に、どこが台湾でお湯がいいかといったときに直ぐここ花蓮の安通温泉と答えたくらい、お気に入りの温泉である。台湾の名湯ここにあり。