2013年1月20日日曜日

ただおみ温泉

  ただおみ温泉は、宇都宮市の市街地の北に位置し、東北道宇都宮ICより1Kmにある個人経営の日帰り入浴施設で、この温泉の名前の由来となった、忠臣氏が温泉学者の勧めで20年前に掘り当てた温泉で、歴史もまだそれほどないが、地元の人に愛されている施設か独特の湯治主体の雰囲気を醸し出している。

 館内は願主だった元ご主人が建築関係の仕事だったのか、木材をふんだんに使われており、太い梁や柱がその存在感を主張しておりまた、館内を綺麗に清掃されており小規模施設だが、好感もてる良施設でいつまでも無くしたくない日帰り入浴施設だと思う。
 浴槽は元は露天風呂の作りだったのか、古い看板もかかれているが現在は明るい屋根がつけられていて、半露天風呂の風情である。

 温泉はPH8.4の弱アルカリ性単純温泉である、特に特徴的なのは、芒硝泉であることで、しかも芒硝泉としてはかなり純度の高い。成分総量が0.8gなので泉質名は付かないが、もし1g以上あったならば、確実に日本を代表する純度の高い芒硝泉になることが惜しまれる。
 芒硝泉の特徴は、薬味臭と思われているが、鮮度感のある芒硝泉は匂いもきつくなくほんわかした感じのにおいで、個人的に大好きな温泉の香りのひとつです。

 芒硝泉の入浴感はぬけのよいシャープな温まり感が特徴で、そのあとの力のある疲労感と相まって温泉上級者はこの泉質の温泉がたまらなくすきな人が数多くいる。温泉を知れば知るほどに芒硝泉に取り憑かれるものかもしれない。
 そして1プールにしたことにより湯口一つのこともあって、お湯の投入量も多く、掛け流しの湯使いも相まって、芒硝泉のよさのままを堪能でき、芒硝泉のよさの入り口になる施設かもしれない。