2012年5月12日土曜日

大谷温泉「旅館 かじか荘」

大谷温泉「旅館 かじか荘」は国道191号線の益田市の入り口からさらに川沿いの谷を車で5分ほど入った場所にある。この先は集落がないいわゆる限界集落といわれる1軒宿である。益田市で古くから栄えてきた温泉宿なのか風格さえある宿であり、長年多くの人が訪れたことが鑑みれる。
 大谷温泉といえば岩手と青森との県境近くの大谷温泉を思い浮かべれるが、岩手の大谷温泉は東北を代表するラドン泉であり益田市は鉄泉とどちらも個性的な1軒宿で、なにか共通するものが感じられる。 ここ大谷温泉は鉄泉である、関東人にはあまりなじみのない泉質の温泉だが特に東北方面では人気の高い泉質で、鉄泉以外のお湯があっても最後に入るのが鉄泉ともいわれている。かくいう私も鉄泉があると必ず入浴するくらいの鉄泉マニアである。

 鉄泉の魅力といえば、真っ先にあげられるのがキシキシとした肌触りと鉄本来のすべ感で、なんといっても華やかな香りが堪らないものである。そしてとろみ感がすばらしく。それだけで脳内で温泉のことがいっぱいに なってしまうほどである。大谷温泉には大浴場と小浴場があり大浴場は除鉄しているのかやや透明なお湯であり小浴場は除鉄なしの源泉を加熱したお湯であり鉄泉本来のお湯である。除鉄した大浴場でも十二分に鉄泉のよさが味わえ、まことに名湯大谷温泉本領発揮なお湯である。この明礬鉄泉のお湯の個性はいつまでも残りそうである近ければ毎週のように通いたくなる、鉄泉は温泉のもうひとつの答えである。やっぱりいい温泉にはいらなければならないと感じさせられる温泉である。