新しく掘削した温泉は日帰り施設だが、古くからある温泉は昔ながらの温泉銭湯方式で、青森市、鹿児島市、甲府市などは今でも温泉銭湯が現有している。
温泉銭湯型から、日帰り温泉施設型に変化しているところは、日本の温泉文化の変化といったものが見られ、家族経営から大規模資本経営へと徐々に変化しているところが見受けられる。
東京の大田区もそうであるが、ここ甲府市の温泉銭湯の廃業があいついでいることは、真に残念である。
さて、ここ ホテル「談露館」は、甲府市を代表する老舗シティホテルで結婚式場も完備されている。ホテルロビーもシックな装いであるし、室内も通常のホテルより面積があり広々感があり流石にホテルの格式があると思わせる。
そんなホテルではありえない、すごい温泉のある施設である。最近ではお客さんへのサービスで温泉を投入するホテルも出てきたが、多くは温泉ローリー車などの運び湯になるケースがあるが、ここの温泉はなんといっても、温泉がざこざこ掛け流されいて、お湯の鮮度感は抜群で、温泉ファンならだれでも、楽しめるほどである。
温泉は、温泉分析書はなかったが、入浴感から重曹食塩泉だと思う、近くに湧出している新遊亀温泉と同じようである、黒い湯の花が舞っているのが特徴であり、加水もせずなんといってもその温泉を最大限に生かした、湯使いはやはり体にずしんとくる。日本のホテルでも温泉ホテルでない甲府駅から徒歩5分くらいの場所の高級ホテルがこのようなざこざこ掛け流しされた温泉があるのは信じられないことである。帰りがけに入湯税150円をしっかり取られ、それがなんか違和感のあるのが面白い。