2013年2月9日土曜日

草津温泉「大滝乃湯」(煮川源泉)

 私は、草津温泉「大滝乃湯」に、開設以来直ぐに、入浴しているので20年以上の付き合いで、開設時には、共同浴場主体の草津温泉で、こんな日帰り施設は、はやらないなと思ったが、今般の温泉事情を考えると、他の古い温泉地が沈下していて、新たな日帰り施設を新設している現状を見るとかなり古くからの日帰り施設のある草津町は、やはり先見の明があったのだろう。
 当然、温泉地は宿泊客でお客を呼び、その収益で町全体が活性化するといった図式なのだが、その前に草津の温泉に親しんでいただき、お客さんを宿泊に呼び込むことがよいと気がついたことで、老舗温泉地に日帰り施設の新設が現在起こっている。つまりは宿泊のみの温泉地は宿泊客も少なく、お客目線では、どうしても敷居の高いところになってしまって、宿泊も敬遠してしまいどんどん悪循環になる傾向である。

 草津にはもう一つ日帰り施設があり、おそらく日本一の露天風呂であろう名物の西の川原露天風呂(万代紘源泉)があり、そしてこの大滝の湯とが温泉街の東西の端に配置している。温泉街の中心地に湯畑があるがどちらも徒歩でいける範囲なのでなかなかいい配置だと思う。大滝乃湯は、主力源泉の湯畑源泉ではないが、共同浴場「煮川の湯」あたりから湧出している源泉で、共同浴場の煮川の湯は飛び上がるほど高い温泉なのだが、こちらの温泉は流石に温度管理のされた日帰り施設なので、入浴温度を適温に保たれているので快適な湯浴みができる。
 かなり多くの人が一度に入浴できる内湯とそれより大きな露天風呂に分かれており、大人気な施設だが、混雑時にも物凄い混雑感がないのがよい。

 ここの日帰り温泉の特徴は合わせ湯というものが地下にあり昔ながらの湯治場の雰囲気で源泉温度ごとに、浴槽が配置され木のぬくもりがたっぷりで、温泉そのもを楽しめる良施設である。只残念なのは以前は女性入浴時間があったが現在は男性専科となった。温泉はというとPH2.0と日本を代表する酸性泉で1.7gの硫酸塩・塩化物泉と表記されているがやはりマグネシウム(Mg)とアルミニウム(Al)のイオンが際立っているから明礬苦味泉としての温泉だと思う。
 温泉分析書としての特徴としてやはり、メタケイ酸の値が高く262mg/kgでかなりのメタケイ酸の温泉である。白旗の湯のあとなので、煮川の湯の特徴である入浴中はちょっと軽さが残る入浴感だがあとから、ずどんとした温まり感があとから追いかけてくるのは、ここの温泉の大きな特徴で共同浴場の煮川の湯も同様な浴感が得られるので、煮川源泉の大きな特徴である。
 何気に物凄く良い湯といったものがある、そんな入浴感にやはり煮川派といった、物凄いファンもいるのも事実である。

 現在、 草津温泉「大滝乃湯」は草津で一番敷居の低い温泉施設で、誰でも気軽にいける施設として、草津の顔になりつつある、館内は入浴客に対してやや手狭だが、それを上回る温泉パワーがここ大滝乃湯には存在する。もっと多くに方に、草津の湯に入ってほしい。入浴後の肌がしっとりすべすべになるのは間違いないので女性の方は是非に。