2012年4月6日金曜日

松の湯温泉 松の湯「松渓館」泊

以前群馬の温泉を制覇しようと躍起になっていた頃があった、そしてどうしても入浴できない温泉がある。そう日帰り入浴ができない温泉松の湯温泉 松の湯「松渓館」である。
30年以上前からいまま、これからも終始一貫、同じ姿勢で貫き通しているのが凄く、そのブレないことに関し、好感がもてる。それがここの宿の最大の特徴である。

宿泊してみて、なるほどここのお湯はじっくり入浴するしかない温泉で、32度の源泉と加熱槽からなり、ひとつの浴槽を宿泊客が順番に入浴する。
しかもぬる湯なので、皆黙々と入浴するので、どうしても長時間入浴になってしまう。だから、ここの温泉は宿泊客のみしか楽しめない。日帰り客を排除しているのではなく、日帰り客を受け入れできないのである。

温泉はというと、純粋なる石膏泉である。実は石膏泉は日本でも貴重な泉質で、ある一定の地域しかないといわれる。関東周辺にはわりとあるので、日本全国にも沢山あるかといえばそうではないのが面白い。群馬では霧積温泉、みなかみの川古温泉そして松の湯温泉のお隣の川中温泉と日本を代表する名湯ぞろいなのは、純粋なる石膏泉の特徴なのである。

石膏泉の特徴はよく温泉の湯口に白い石膏の塊が特徴であるので固めな入浴感だが実は、肌がしっとりでつるつるになるのが大きな特徴で、入浴後のしっとり感とあわせ、美人の湯といえる。
おとなりの同じ石膏泉の川古温泉が日本3大美人の湯といわれるのが頷ける石膏泉なのである。

32度のお湯なんて入れないとおもわれるがじーと長時間入浴すると不思議と鎮静効果があり、都会の慌ただしい喧噪の生活を一時的に忘れさせるとても良い時間が過ごせる。
こんないい時間は他では絶対味わえない、温泉しかないそんな空間はとても居心地がいいのである。宿の女将さんは話好きで、とってもいい人で、群馬の女性の代表的なので家族的な宿です。いい宿といい温泉、まありそうであまり無い 本物の温泉好きな人にとってはマストな宿なのである。