2012年4月30日月曜日

弥栄あしぎぬ温泉

弥栄あしぎぬ温泉は京都府、丹後半島の内陸部にある温泉で、地元密着の日帰り温泉施設である。関東の人間にとって丹後やはり馴染みの薄い土地がらであることは否めない。多少の知識なら丹後ちりめん、天橋立、松葉ガニ、筍などが名産といった知識しかない。
  温泉となるともっと情報が少なく、京都の日本海側に温泉はあるのといったくらいなものである。少ない知識ではやっぱり成分の薄い重曹系の単純温泉や低温泉だとばかり思っていて、温泉はちょっとねと感じさせる。
  しかし食べず嫌いではないが、日本全国に温泉はある、行く前に頭で考えて行かないより、行ったほうがどれほど温泉への愛着がかんじさせられるではないかと最近思う。
  今回のここの温泉をチョイスした最大の要因は、ずばり泉質名でナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉と他の泉質名がつかず、主浴感は硫酸塩泉主体の温泉と泉質名だけで想像がつく。

 施設は1階に受付棟と食事処があり結構な高台に温泉棟がありそこに長いエレベーターで温泉建屋に行く。温泉は内湯ゾーンと露天風呂ゾーンに分かれており、露天風呂の豪快なる湯滝にみせた打たせ湯は結構B級が入っており、派手な演出が好む土地柄か思わず笑ってしまう。
 露天風呂と内湯なら断然内湯のほうがよく、ちょっと露天風呂に入って後はずーっと内湯に浸かっていた。泉質名どおり芒硝石膏泉で、やはりClやHCO3が入ってない硫酸塩主体の温泉で温泉としての切れ味も高く、湯使いも掛け流し湯になっており、温泉そのもので勝負する施設だと思う。

 使いかっての良い日帰り施設で、硫酸塩の切れ味を楽しむにはいい温泉である。この周辺は雪が多く、寒い土地柄である、しっかりとした温まり感は芒硝泉系の特有な成分である。もし地元に住んでいたなら特に冬場は通い必達の温泉になるのは間違いない。たぶん地元の人も夏より冬場の寒い時期に賑わう施設だと確信する。温泉は自分にとっては地元密着なお湯が一番と最近つよく感じる。